■課税対象額の計算方法
相続税は、相続により財産を取得した人に課される税金です。しかし、相続人には一定の非課税枠(基礎控除)が認められているため、相続した金額全体に課税されるわけではありません。
そこで、相続税を計算するにあたっては、まず、課税対象額の総額を確定します。
課税対象額=相続財産総額-(基礎控除+特別控除)
■相続財産額と相続税率
課税対象額が計算できたら、各相続人の仮の相続税額を計算します。仮の相続税額は、各相続人の法定相続分に応じた取得金額に、相続税率を掛けることで計算します。
法定相続分に応じた取得金額が1,000万円以下なら税率は10%、3,000万円以下なら15%、5,000万円以下なら20%、1億円以下なら30%、2億円以下なら40%、3億円以下なら45%となります。各相続人の仮の相続税額を合計すると、相続税の合計額が確定します。
各相続人の仮の相続税額=法定相続分に応じた取得金額×相続税率
相続税の合計額=各相続人の相続税額の合計額
■相続税の金額
相続税額の合計額が計算できたら、これを実際の相続割合に応じて各相続人で分割します。
そして、この金額から各自の特別控除を差し引くことにより、相続税額が確定します。特別控除の例として、一定の要件を満たした配偶者に認められる配偶者控除や、居住用の小規模宅地を相続した同居人に認められる小規模宅地等の特例があります。
各相続人の相続税額=相続税額の合計額×実際の相続割合-特別控除
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相続税の計算方法
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